鱒釣堀競技者? 畔人? Stanの備忘録。

春,夏,秋は畔。 冬は鱒釣堀大会。 鱒族を追って月日が流れる 、私の独り言&備忘録。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

カムチャツカ釣行記 3/9

●8月11日
朝はホテルの食堂(カフェ)で朝食。
万国共通、食堂の陽気なおばちゃんに身振りで給仕してもらいながら朝食をとる。
到着時は暗闇で気づかなかったが、宿は高台にあり、アバチャ湾がよく見える。天気は上々。
食事を終え、おばちゃんにスパシーバとお礼を言うと、温かい微笑みともに、パジャールスタ!
と帰ってくる。 いい旅になりそうだ!

身支度を整え、ホテルに併設のVISION OF KAMCHATKA オフィスでスタッフと面会。
今回の旅費一切を支払い、オフィスから少し離れた倉庫でテント等を積み込んだ後、
いよいよ今回の旅のガイドと合流。彼の名はエフゲニーさん。 あれ?
旅行社代表もエフゲニーさん。共に、”ジェイナ”と呼んでくれ!とのこと。 ややこしい。。。(笑)
結果的にその後、両者同時に会うことはなかったので問題は発生しなかったが、
便宜上、オフィスの人をエフゲニーさん、ガイドの人をジェイナさんと呼ぶことにした。
ジェイナさん所有の車(ランクル80 日本からの右ハンドル中古。)に、想像以上に大量の備品と
食料を積み込み、いざ、ツアーへ。

ちなみに、今回の移動はすべて陸路。いわゆるカムチャツカ釣行 ”らしさ”を盛り上げる
ヘリコプターや、水陸両用車、そしてラフティング移動は、なし。
よって、財布的にも現実的な、文字通り地に足の着いた旅である。

今回目的の水系は、カムチャツカ半島の背骨にあたる中央山脈から、オホーツク海に
流れ込む、ビストラヤ川水系。ペトロパブロフスクカムチャツキーから大凡150kmの道程である。
遠くに山岳をのぞむ好天の下、快適な舗装路を西進。道端のドライブインで小休憩を兼ねて
ピロシキ(有名店とのこと)等を食したあとは、分岐路をひたすら北上。程なくして整地された未舗装路が始まる。ここから先は携帯電話も通じない領域。 GANALY地区北部で、更に脇道にはいる。
その先は、とても普通の2駆では走破できない、ぬかるんだ荒れ路を、車は複雑な揺れを繰り返して進む。
車体には木々の枝が当たり放題で、窓は開けていられない。
ジェイナさんの運転は、大胆だが冷静で慎重。絶妙なアクセルワークで的確に難関を走り抜けた。
そして木々が開けると、、、。ついにビストラヤ川!いよいよ行動開始!!


下車に先立ち、車のクラクションを鳴らす。勿論熊よけである。
ちなみに、車はロックしない。対クマシェルターとして、いつでも逃げ込めるようにのこと。 
やはり熊には細心の注意が必要である。確か、エフゲニーさんの事前説明では、
ガイドはGUNを持っているから大丈夫!とのことだったけど、、、。
確認するとジェイナさん曰く、「この時期はライセンス上、GUNは所持しない。」 とのこと。。。
え??じゃ、熊に遭遇した時はどうするの?と、尋ねてみる。 すると彼は、「心配無用。」
以前カムチャツカの映画取材で訪れた、フランスの撮影スタッフに貰った熊よけスプレーがあるから。と。。。
加えて、携帯火炎筒も手渡された。そういうことですか。。。自分の身は自分で守る意識が高まった。
その一環として私は、(日本でも行っていたのだが)見通しの悪い箇所や、移動中に不穏な雰囲気を感じると
ホイッスルを鳴らすことにした。これは、熊との出会い頭での遭遇防止と、背丈以上のブッシュで
見渡せない場合に、自らの生存連絡にも役立ったと信じている。
その点、クマ鈴は、、、。その音色はあまりに牧歌的で頼りなく、本当に効くのかな?という印象。
(後に、その考えを強化する遭遇があった。)
焦る気持ちを抑え、釣り支度を整えていると、はやくも蚊の歓迎を受ける。
日本から持参した携帯蚊よけをONすると、効き目抜群。薬品耐性が日本の蚊よりも進んでなさそう。
しかも、ここの蚊は大柄で、対象にとまった後、吸血する場所を探して肌の上をウロウロ歩くことが多く、
皮膚に違和感を感知したとき、容易に手ではたくことが出来るような、ちょっとノンビリした性格。
また、さされても然程痒くなく、実際、今旅行終盤には殆ど気にしなくなっていた。
(おなじく旅行終盤、油断していて遭遇したブユは、日本と同じく強烈で、帰国後も痒みが続いた。)
準備も整い、いよいよ釣り開始。
 
入川点はビストラヤ川でも比較的中上流部で、殆どの水深が股下程度と、然程深くはないのだが、
きわめて清冽な、押しの強い水が流れ、水中の大岩はきわめて少なく、
必然的に岸際のヨレや倒木、ボサ際等が狙い目だった。
雰囲気は北海道内陸部の川にきわめて似ており、時折、既視感にハッとさせられた。

当初はアップクロスに、リアライズをキャスト。スプーンを沈ませながら底を転がすイメージを通した。
早速反応を示したのが、”ガリエツ”。薄いエメラルド色の魚体側面に散りばめた朱点が綺麗なメス。
猛禽類のクチバシを連想させる、獰猛に曲がった鼻。体高がせり上がり、メスよりも華やかにヒレや腹部に、
オレンジ色のグラデーションを纏ったオス。それぞれに趣の異なる美しさに感動。
 
ガリエツに対するスプーンの高反応色は、主に明るい塗り色(チャート~ピンク)、そして銀系だった。
今回はメインの配色として持参しなかったが、魚卵を模したオレンジ系色も良いかと思う。
ジェイナさんは、スピニングタックルでの擬似エッグやビーズヘッドの浮きづりが好みのようで、
アップからダウンまで自然に流しながら時折竿を軽くあおって誘い、流し、誘い、、、の
繰り返しで反応を導き、いたるところで竿を絞り込んでいた。遠投せず、底をとらず、フワフワと。
この動きは、今回持参しなかったスピナーの輪舞(ロンド) 5gあたりがあれば、面白い釣りが出来たと思う。

ガリエツ=イワナ系ということから、構想時点から期待していたミノーに対する反応は、いまひとつ。
日本であれば、巧く誘ってスイッチを入れれば、足下までガンガン追いかけるのがイワナの真骨頂なのだが、
こちらのガリエツは、目の前を通過した時のみ、反射的に反応する随分控えめな印象で、
結果的に今回の釣行では、攻撃的に誘うミノーの出番はきわめて限定的になった。
ただ一度だけ、ミノーだからこそ反応を引き出せた状況があった。遡上してきたレッドサーモンである。
この時期のカムチャツカでは、いたるところで水中を紅く染めており、目視で容易に確認できる。
何とか反応させるべく、色々試みるが、目の前を素早く泳ぎ去るルアーには殆ど反応なし。
そこで、北海道での鮭釣りの経験から、威嚇狙いでiFish7S 赤・ピンクを結び、ダウンクロスにキャスト。
レンジを合わせ、焦らせるようにサーモンの目先でミノーをヒラヒラさせていると、猛然と反応!
即座にアワセを入れるが、掛かりどころが悪く、そのまますっぽ抜け、結果テールフックが胸鰭近辺に掛かり、
”釣れ?” たが、これはファールでしょう。ロッドをフルに絞り込みはしたものの、嬉しくないランディング。
写真を撮影して、即リリース。  この釣りは、ここでやらなくても、いい。
その後、レッドサーモンは狙うことなく、その他狙いでスプーンの釣りに特化した。
ターゲットは、ニジマス(ミキージャ)の良型。今回の入川直後、完全にアップ状態で大型を掛けたものの、
直後の大ジャンプでなすすべなくバレ。その後、小型をようやく獲ったが、ガリエツに比べ絶対数が少ない。
しかも良型となると、さらに希少だ。その分、狙う価値がここにきて急上昇することになる。
休憩を兼ねスタート地点に戻ると、先に引き揚げていたジェイナさんが、昼食を準備している。


メニューは、ガリエツのムニエル、イクラ、そして、ウハ(ガリエツ+ジャガイモ+玉ねぎの塩味煮込み。)
シンプルながら香草の香りが挽き立ち、魚の生臭さ等は一切感じさせない逸品。
心地よい陽光が降り注ぐ開放的な河原で、雪が残る山々を眺めながら、
運転を気にせずビールを少し注入して、ユルユル食べる昼食。これ以上の贅沢はないでしょう。
自分が今、何処に居るのか錯覚するほど、カムチャツカの短い夏は雄大で美しく、快適だった。
釣行初日で既に満足。。。
遅い昼食の後、日没が遅い夏のカムチャツカでは、まだまだ釣りをする時間はある。
充足した気持ちの余韻を愉しみながら、しばらくウダウダ過ごした後、初日の釣りを終了。
この日からGANALY地区での2泊は、ジェイナさんの旧知の間柄、セルゲイさんの
自宅周辺私有地の草原をベースとしたテント泊になる。

この地の主、セルゲイさんは年齢60歳前後。恰幅よく、眼光鋭く、この場を仕切る「ボス」の雰囲気を漂わせる
人物だ。彼らは代々この地に住み狩猟+地主+αの生活をおくってきたことを、ロシア語(全く理解できないが。。。)カタコト英語、ゼスチャー、写真、獣毛の装身具等を家から引っ張り出し、ことあるごと私に、熱心に説明してくれた。


夜の食事では、セルゲイさん達が昼間から準備していた、サーモンのつみれ揚げ
(名称は失念。。。)や、カウバサ(サラミ風ソーセージ)、チーズ等をツマミに、
昼間は飲酒を(安全のため)固辞していたジェイナさんだったが、
このときは満面の笑みを浮かべながら、ウオッカのボトルを抱えて現れ、
私達に、ロシア人流ウオッカの飲み方を伝授してくれた。
(要はチビチビ飲らず、オチョコくらいの少量を一息に呑みこみ、喉越しと胃で愉しむものであるということ。)
もともとウオッカについて何も知らず、単にノンベェは強いの欲するのだろうな。
アルコールなら何でもイイんじゃないの?などと、、、大変失礼な誤解から、
積極的にウオッカそのものに手を伸ばすことはなかったが、“作法”通り飲んでみると、
速攻で柔らかい笑顔が吐き出され、思いのほか心地よい酔い加減が待っていた。
アルコールも入り、様々な四方山話をしていると、あっという間に時間は過ぎるものだ。
流石に翌日を鑑み、転げ込むようにテントに戻った後は、一瞬で眠りに落ちた。
野外では、飼い犬のシベリアンライカ犬が自由に行動しており、
時折暗闇に咆哮を鳴り響かせた際には、うっすらと眠りがはぎ取られるが、
彼らのおかげで、野外泊でありながら熊の気配を身近に感じることもなく、
再び包まれるような安眠を得ることができた。
スポンサーサイト
  1. 2015/03/13(金) 12:35:53|
  2. 鱒釣り
  3. | コメント:0
<<カムチャツカ釣行記 4/9 | ホーム | カムチャツカ釣行記 2/9>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。